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【本・読書】『人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点 (講談社+α文庫)』(木暮太一 著)~物価高の今だからこそ知っておきたい物価と労働コストの関係~

こんにちは!きくのすけ(Kikunosuke)です! 

 

本日は読んで活力につながった本の中から

『人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点 (講談社+α文庫)』(木暮太一 著)

を紹介しつつ、物価と給料・賃金(=労働コスト)の関係性について考えてみます。

 

本書の概要

タイトル他

『人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点 (講談社+α文庫)』

出版社 ‏ : 講談社
発売日 :2018/4/20
本の長さ:271ページ

著者

木暮 太一(こぐれ・たいち)著

著者は木暮 太一さんです。

大学を卒業後、富士フイルムサイバーエージェントリクルートを経て、

独立された1977年千葉県生まれの作家です。

概要

本書では

「なぜ、日本人はしんどい働き方から抜け出せないのか!?」

その理由を提示するとともに

定年も関係なく生き生きと豊かに暮らすために、

自分資産を貯める方法を伝えています。

 

以下、本書を通じ、私なりの学びポイントがありましたので、

ピックアップしてお届けします!

 

学びポイント

①国ごとの給料の違い

国ごとの給料の違いについて、本書では以下の通り述べています。

「途上国の人件費が先進国に比べて安いのは

「途上国の物価が安いので、労働者は安く生活ができる。労働者が安く生活できるということは、労働力の再生産コストが低い。つまり、労働力の価値が低い」
からです。

やはり「労働力の価値」が給料の金額を決めているのです。」

物価水準の違いが給料の違いに反映されるという内容です。

 

②物価と労働のコストの関係性

国ごとの給料の違いについて、本書では以下の通り述べています。

物価と労働コストの関係性については

ビックマック指数がわかりやすいと思いますので、紹介します。

ビックマック指数は各国のマクドナルドで販売されている

ビックマック1個あたりの価格を比較したもので、

各国の物価水準をしる情報の一つとして知られている指標です(引用:世界経済のネタ帳)。

https://ecodb.net/ranking/bigmac_index.html

 

この数字を見ると、2021年1月末時点で

スウェーデン(665円)

ノルウェー(635円)

アメリカ(590円)

カナダ(551円)等

北欧や北米といった国が上位に位置しているので物価水準が高い一方、

ウクライナ(230円)

トルコ(209円)

マレーシア(257円)

インドネシア(251円)等

東欧や東南アジアが下位に位置しているので物価水準が低いということになります。

 

ここでビックマックの原価としては

材料費・機械代・人件費(含む家賃代)といった項目に分解できます。

そのうち、ビックマックを構成するバンの生地やハンバーガーは

素材としては変わらないという意味では材料費は基本変わらないと思います。

同様に機械代も基本変わりません。

 

ビックマックの原価=材料費+機械代+人件費+諸費用etc(割愛)

 

どこでビックマックの原価が変わるかというと人件費のところですので、

物価が低い=人件費(労働コスト)が低いという構図になるという理解です。

 

従って、同じ仕事をしていても、

物価水準の高いところでは労働コストが高い(=給料が高い)ということになるので、

給与の差は国の物価水準の格差に大きく依存するということかと思います。

日本のビックマック指数は390円とちょうど真ん中程度の水準ですので、

給料の高さを目指すなら、物価水準の高い国で仕事をしたほうがよい

ということか思います(=その分、生活費も高くなりますが、、、)。

 

まとめ

 

今回は

人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点 (講談社+α文庫)』(木暮太一 著)のフレーズを引き合いに

物価と労働コストの関係性について述べました

言われてみると当たり前と思いますが、

物価の違い=労働者の賃金の違い

が一般的には成り立つということだと思います。

日本にいると物価が上がったor下がったという事実を感じにくいですが、

物価水準を織り込んで価値を考えることは重要なことだと思いますので、

日頃から意識してみると違った物事のとらえ方につながるかなと思い、

記事にしてみました。

 

以上、考える際の参考になれば嬉しいです。

それでは次回の記事でお会いしましょう!